Concept
コンセプト
土と命の循環を醸す
Agri Cœurが向き合う
「不完全な美しさ」と再生の物語
Agri Cœur(アグリ・クール)が歩む道は、効率や完璧さを追い求めるものではありません。
自然の変化に寄り添い、受け入れ、変化しながら、母なる大地が育んだ命を可能な限り余すことなく一滴のワインへと昇華させること。
それが、Agri Cœurの掲げる不変のコンセプトです。
山形の地で直面した、
理想と現実の狭間
Agri Cœurの物語は、ブルゴーニュ、シャンパーニュそして岡山での葡萄栽培とワイン造りの経験を経て、山形県上山市の地へ移住したことから新たな成長の局面を迎えました。縁あって、高齢のため手放される予定だったデラウェア種の畑を譲り受けたのは、まさに幸運な巡り合わせでした。通常、果樹栽培は苗を植えてから収穫まで最低でも5年はかかりますが、初年度から葡萄を収穫し、ワイン造りに励むことができたのです。
これまでの経験を活かしながら、ヨーロッパとは全く違う、慣れない日本の伝統的な棚栽培、長梢剪定に挑戦しましたが毎日、毎年が苦労の連続です。
そして、農薬の使用量を慣行栽培の約20%まで抑え、ほぼ無施肥という、自然に近い状態での栽培を選択することで、樹は徐々に活動を小さくせざるを得なくなってきています。
現在は、弱った樹を一本ずつ切り倒し、新たに苗を植える再生の時期を迎えています。農薬を減らすことは環境にやさしい事ではある一方、犠牲を伴うことは避けられません。
しかし、Agri Cœurはそれを「無駄、無謀」とは捉えたくありません。この苦労こそが、自然と共に生きるという事であり、また、自然に生きる一動物としての広く、柔らかな「心Cœur」を育む事になるのではないかと感じています。
フードロスへの想いと、
醸造家としての役目
あふれる恵みの中で、静かに手放されていくものがある。
遠くの国で大切にされるひと粒を、なぜ私たちは手放してしまうのだろう。
陽を浴び、風に揺れ、誰かの手を経てきた命。
それは本当に、「廃棄」という終わりを迎えるべきだったのでしょうか。
果実を預かり、時間を重ね、一滴の中に未来を宿したい。
Agri Cœurは、様々な果実をできる限り活かす道を選びます。
良い葡萄から良いワインを生むことは、造り手としてのひとつの技術。
けれど、条件に恵まれなかった果実に向き合い、そのありのままを受け入れて醸すこと。
経験と知恵を尽くし、一杯の価値へと導いていくこと。
そこにもまた、人として、そして醸造家としての在り方が宿ると信じています。
サスティナブルな未来を、
皆様と共に
Agri Cœurのワインは、専門家に評価されるようなお酒ではないかもしれません。
けれどそこには、自然と向き合いながら育った葡萄の、「ありのまま」が息づいています。
できる範囲で農薬を抑え、環境への負担を少しでも軽くすること。
選ばれなかった果実にも目を向け、できるだけ無駄にしないこと。
どれも特別なことではありませんが、これから先の自然や暮らしにつながる、大切な一歩だと考えています。
一人でできることは小さくても、この山形の地で、自然に寄り添いながら、無理のない歩みを続けていきたいと思っています。
不揃いの中にある美しさや、自然がもたらしてくれるやさしさを、ワインを通して感じていただけたら嬉しいです。
日々の中で手に取っていただけることに、心より感謝しています。ありがとうございます。
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山形の大地が育んだ一滴を、皆様の食卓へ。
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